先日、王とサーカスという本を読みました。
この作品どの様な作品かというと、
ネパール国王および近親者が殺害されるという
「ネパール王族殺人事件」(ナラヤヒンティ王宮事件)
という史実をモデルとした作品です。
そして、作者は「さよなら妖精」を書いた方です。
その作品の登場人物が今作にも一人出て来ます。
気になる方は是非一読して頂きたいと思います。
それでは本作で印象に残った箇所を。
ミステリの部分には触れてませんので安心して
大丈夫です。
「タチアライ。お前はサーカスの座長だ。お前の書くものはサーカスの演し物だ。
我々の王の死は、とっておきのメインイベントというわけだ」
この台詞は本作の登場人物の一人であるラジュスワル准尉に
探偵役でありジャーナリストでもある大刀洗万智が言われた台詞だ。
酷く印象的な台詞だ。
サーカスの演目とは見知らぬ他人の悲劇であり、
それを多くの人へ伝えるジャーナリストは
サーカスの座長であるという事。
そして、本作の題名である王とサーカスの意味が解る瞬間でもある。
最後に彼女がジャーナリストとして、取った行動は?
それは是非読んで確認して欲しいと思います。
K.M
Comments